コラム
2024年12月26日
竹害って知っていますか?~竹の効果と活用方法~
1. 竹害とは?
竹害とは何か
竹害とは、竹の驚異的な繁殖力が引き起こす環境や社会への悪影響を指します。特に放置竹林が問題となっており、竹が他の植物の生育を阻害し、生態系のバランスを崩してしまうことがあります。また、竹が農地に侵入することで農作物の収穫が減少したり、インフラに被害をもたらしたりすることもあります。
放置竹林の問題
かつて利用された竹林が放置され、管理が行われないまま広がることで、特定の地域において竹害が深刻化しています。この未管理の竹林が生態系や生活環境に及ぼす影響を無視することはできません。2. 竹害の対策
間伐と除根: 竹を物理的に除去し、地下茎も取り除くことで繁殖を防ぐ方法です。労力と時間がかかりますが、計画的な管理が重要です。 バリア設置: 地下茎の広がりを防ぐために、特定の深さにバリアを設ける方法があります。これにより竹の繁殖を物理的に制限できます。
持続可能な管理
定期的な管理: 放置竹林を定期的に管理し、繁茂を防ぐことが不可欠です。地域コミュニティや行政の協力も重要です。 竹の利用促進: 竹を有効活用することで、竹林の適切な管理を促進します。例えば、バイオマスエネルギーの原料や建材としての利用が挙げられます。3.竹の多様な活用方法
竹には強い抗菌作用があり、昔はおにぎりをタケノコの皮で包み、竹の水筒に水を入れて使用していました。竹の抽出物には、安全性の高い抗菌成分および消臭成分が含まれているので家庭内、食品工場、飲食店等で除菌消臭剤として、期待出来ます。
竹を粉にしてパウダー化
土壌改良材: 竹パウダーは土壌改良材として利用され、成分が肥沃な土壌を作り出し、農業に効果的です。排水性の改善と根の発育を促進し、作物の成長を促す効果があります。
消臭剤: 竹パウダーには優れた消臭効果があり、自然由来の消臭剤として活用できます。具体的には、靴の中や冷蔵庫などの悪臭を取り除くのに効果的です。
乳酸菌の発酵促進: 竹パウダーは乳酸菌の発酵を助け、ヨーグルトや発酵野菜などの製品の品質を向上させます。竹の成分が乳酸菌の増殖を促進し、より良い発酵プロセスを提供します。
竹を紙として利用
竹紙: 竹から作られる紙は再生可能な資源として注目されており、印刷用紙やトイレットペーパー、紙袋などとして利用されています。
ブランド価値: 環境にやさしい製品としてブランドの価値を向上させるために、竹紙は持続可能な素材として積極的に利用されています。
竹を炭にして活用
燃料に利用: 竹炭は効率的な燃料として利用され、特に炭火焼きなどの料理や暖房に使用されています。その高い熱効率が特徴です。
水質浄化: 竹炭は吸着材として優れており、水の浄化や空気の浄化に役立ちます。特に水槽や浄水器に利用すると、水質の改善が期待できます。
土壌改良: 竹炭を土壌に混ぜ込むことで、保水性や透水性を向上させ、作物の成長を助けます。加えて、土壌中の微生物の活動を活発にします。
4. 竹害とSDGsの関係
目標15: 陸の豊かさも守ろう 竹害により生態系が多大な影響を受けることを防ぐことは、陸上生態系と生物多様性を保護する目標に直接貢献します。適切な森林管理と保全活動を行うことで、この目標の達成に寄与できます。
目標12: つくる責任 つかう責任 竹の有効活用と再利用を促進することで、持続可能な生産と消費のパターンを確立することが可能です。これにより、限りある資源を効率的に使用し、廃棄物の発生を減少させることができます。
目標11: 住み続けられるまちづくりを 竹害によって影響を受ける地域社会の問題を解決することは、安全で持続可能な都市づくりにもつながります。特に、インフラへの被害を減少させることと、地域コミュニティの生活環境を改善することがこの目標と一致します。
目標7: エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 竹をバイオマスエネルギーの原料として利用することにより、クリーンエネルギーの供給を促進し、エネルギーの持続可能な利用に寄与します。これにより、再生可能エネルギーの普及が進み、環境負荷が軽減されます。
5. 我々の事業と環境への取り組み
まとめ
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